2025年度あおいうにの個展が11月12日よりアートラボトーキョー浅草にて開催

個展タイトル:「その傷の色はまだきまっていない__いたみが、絵の奥でかすかに息をしている。」

会期:2025年11月12日(水)〜23日(日) ※17(月)、18(火)休廊

時間:15時〜20時(最終日18時まで)

場所:Art Lab Tokyo A.S.K.(浅草/田原町/蔵前)

   〒111-0042 東京都台東区寿4丁目7−12(1階)

TEL:03−5839−2985

レセプションパーティー:12日(水) 18時〜20時

ライブドローイング:在廊時、随時行います。在廊予定はXをご参照ください。▶︎ http://x.com/aoiuniart/

ハッシュタグ:#その傷展  ご意見・ご感想にお使いください。最新情報にも使用します。


個展にあたってのステートメント:

私は今回の個展にあたり、夢や幻覚と現実とを繋ぎ、橋を架けるような絵画を制作してきました。

2023年の個展「この未来は、あのとき選べなかったかもしれない。」、そして2024年の個展「マゾヒズムは父殺しのはじまり」に続く本展も、個人史的ナラティヴ(物語)とトラウマからの脱却、そしてその共有をテーマにしたシリーズ展覧会となります。

2023年の個展(具象絵画+ナラティヴ+絵日記)では、自分の力不足を痛感しました。しかし、2024年の個展(抽象絵画+ナラティヴ+SM)では手応えを得て、あおいうにの歴史に残る展示となったと感じています。

私は特に抽象絵画を好みますが、具象でなければ伝わらないテーマもあると考えています。そこで今回は、2023年のリベンジとして「具象絵画」を再提示しました。

また、新しい試みとして「タイトルが絵よりも先に存在し、題名そのものに文学性を持たせること」を行いました。今回の題名が軒並み長文であるのは、別途ステートメントは読まれにくい一方で、キャプションであれば目に留めてもらえると考えたからです。

本展は、私の記憶や夢、幻覚、身体感覚の断片を、絵画という形式を通して再提示したものです。それらを鑑賞者のみなさまと共有し、照合したいと思っています。もちろん、全く同じ経験をしている方は少ないでしょう。しかし眠っている似た感情や感覚を呼び起こすことならば、きっと可能だと信じています。

ある絵は夢の記録から始まり、ある絵は実家の風景の記憶と幻覚が重なって生まれました。生々しいトラウマの痛みを綴った絵もあれば、叶わない恋の苦しみを描いたものもあります。

しかし、これらはただの「内面の吐露」ではなく、「治癒のため」でもありません。これらの絵は、社会、家族、カルト、エロス、ジェンダー、政治、思想、制度、人間関係――私の「身体」が通ってきたすべての環境下での、複雑で微妙な蓄積の中にあります。

その傷口の色を塗りかえることで、居場所をつくり出す。そして再演されたエピソードが、世界との再接続の契機となり得るのです。

私の傷はまだ、絵によって癒されたわけでも、乗り越えられたわけでもありません。けれど、確かにここにある。かすかな感触として__。

これらの絵画は、妄想であり、事実です。

 (文=あおいうに)

今回の個展では作品はもちろん、先日セット販売していたポートフォリオ本の1冊バラでの発売もいたします。

本以外のグッズも豊富に取り揃える予定です。ペインティングバッグやミニ原画、カスタムドール等がございます。

作品としては、青系の具象画がメインとなっておりますが、抽象画も少々ございます。

作品総数は、約30点ほどになる予定です。(ドローイングやグッズを含まない、タブローのみの数)

図録作成は未定となっておりますが、スケジュールと相談して、要望があれば前向きにと考えております。

年に一回の個展です。今年はこのためにずっと準備して参りました。何卒よろしくお願いいたします。

また、DMをご希望の方はご連絡ください。